2021/10/11

2021/10/11

 例年10月の第2月曜日は「スポーツの日」で国民の祝日となりますが、今年はオリンピック開会式の7月23日に移動しています。内閣広報がツイッターで「\10月11日は平日です!/」と注意を呼び掛けています。よって10月は祝日がありません。関係ない人には関係ないですけどね。11日が赤色になっているカレンダーもあるみたいなので、登校する方や出勤する方は間違えてお休みしないよう注意です。7/19日の海の日、8/11の山の日も同じように移動しましたが、この2つは同じ月で移動したので、あまり気にならなかった人も多いかと思います。スポーツの日は10月から7月への移動なのでややこしいですね。

 スポーツの日は、国民の祝日の一つです。2019年までは「体育の日」という名称でした。1年のうち最後の祝日です。スポーツの日の趣旨は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。」とされています。もともと、1961年には、10月の第1土曜日を「スポーツの日」に制定していましたが、国民の祝日ではありませんでした。1964年に東京オリンピックの開会式が10月10日に行われると、その日を「体育の日」に定め1966年に国民の祝日となりました。のちの2000年、「ハッピーマンデー制度」の適用により、体育の日は10月の第2月曜日となります。さらに2020年「体育の日」から「スポーツの日」へと名称変更されました。「スポーツ」は、「体育」より広い意味を持ち、自発的に楽しむことを含意することが変更の理由とされています。また、「スポーツの日」は初めてカタカナを使った国民の祝日です

ここから、「体育の日」を中心としてスポーツを楽しむ風潮が生まれ、運動会も秋に行われることが多くなり、現在では「スポーツの秋」といわれています。

 しかし、運動会が秋に行われるというイメージも実際には過去のもので、現在は一番多く行われるのは春、次いで秋であるらしいです。特に北海道では秋は気候が悪いので、5月下旬から6月上旬に運動会を行うことが圧倒的に多いそうです。また北海道以外の全国でも、気候が涼しく熱中症などの影響が少ないことや台風や秋雨といった天候による順延・中止を避けるために春に開催することが増えているらしいです。

 運動会でしか見かけない独特な協議は数多くありますね。何らかの障害を越えてコースを走る協議がその代表でしょうか。借り物競走、パン食い競走、二人三脚、ムカデ競走、大玉転がし、デカパン競走と様々です。パン食い競争は、徒競走のコースの途中で、ひもでぶら下げたパンを、手を使わずに口でくわえ取ってそのままゴールを目指す競技です。その歴史は古く、100年以上前からあったとされていますが、はっきりしたことはわかっていないらしいです。ちなみに私はパン食い競争をやったことがありません。個人的には衛生上だとか、パンの好き嫌いとか、子供へのいろんな配慮がされていって運動会の種目としてはなくなっていきそうな競技だと思っています。時代の変化で内容が変わっていくのは仕方のないことだと思いますが、風物詩である運動会の特徴が一つ減るような気がして寂しいですね。

 ほかに独特な競技は二人三脚。走者2人が内側の足首を紐などで結んで、息を合わせてゴールを目指す競技です。人が増えて三人四脚やそれ以上で走ることもありますね。これも100年以上の歴史ある種目だそうです。ちなみに、2010年11月28日に東京都渋谷区の代々木公園陸上競技場で行われた305人306脚で50メートルを歩いたイベントにおいて、種目名「multi-legged race」としてギネスブックの認定記録となっています。また、2009年までやっていたテレビ番組で「小学生クラス対抗30人31脚」というのもありました。横一列に並んだ30人以上のチームが全員二人三脚の要領で足を紐で結び、50メートル走のタイムを競います。その他安全にも配慮した細かいルールが策定されていました。全員がなるべく直線の列を保たないと走りが不安定になるため、かなりの練習を積む必要がある競技です。予選の地方大会から全国大会まで数多くの小学生が激闘を繰り広げる様子が放送されましたが、参加校の減少により終了してしまいました。

 食欲の秋と言えど、食べてばかりではよろしくない気がしますよね。過ごしやすい気候の今こそ、なにかスポーツで汗を流したいですね。