霜柱をシャキシャキしたい

 凍える気温の日も多くなり、朝は霜が降りる日もありますね。空気中の水蒸気が氷となってモノの表面に付着するのが霜ですが、日本語では霜が降りる、降ると表現します。実際には空から落ちてくるわけではありません。英語ではfrost(フロスト)、霜が降りることはbecome frosted という表現をします。

 霜が降りる条件は、モノの表面の温度が0度以下になっていることです。これは気温が3度以下になるとおこることが多いようです。霜は氷の結晶であるため、雪の結晶のような形になったり、枝状にモノの表面を伸びていたりして綺麗に見えることもあります。車のフロントガラスに付着することも多く、危険なため取り除く必要があります。ものすごく寒い時は水をかけると逆効果になるので、お湯をおかけるようにしましょう。

 同じような現象に霜柱がありますが、霜柱は地中の水分が凍ってできるモノのため、霜とは違う現象です。霜柱は毛細管現象という現象によっておこるようです。水が細い管の中を吸い上げられたり、下ったりする現象のことです。土の間が管の役割を果たすため、地中の水分が凍った土の表面をめがけて登っていき、外気にさらされた水分が管状に凍ることを繰り返すために起こる現象だそうです。都会ではヒートアイランド現象によりみることが少なくなったとの見方もあるみたいですね。

 確かに霜柱をシャキシャキやるあの感覚は久しく体験していないように思います。