ミッキーが生まれた日。

 ミッキーマウスの誕生日は1928年11月18日、日曜日です。ミッキーがスクリーンデビューした日ですね。

 ミッキーのデビュー作は、短編アニメーション映画の「蒸気船ウィリー」という作品です。ご存じ、ディズニーの制作です。最初のミッキー映画はたった7分の映画ですが、白黒で描かれたミッキーが音楽に合わせコミカルに動くテンポの良い作品として知られています。

 ミッキーが口笛を吹きながら船のかじを切っているカットがディズニー作品の冒頭で使われていますが、この作品の1カットです。

 作品のあらすじとしては、蒸気船ウィリーの船員のお調子者でいたずら好きのミッキーマウスが、今日もピート船長を困らせている、という感じでしょうか。7分の映画なので、すぐ終わってしまいますがこの時すでにミニーマウスもミッキーの恋人としてでています。ミニーの誕生日もミッキーと同じく11/28ということになっています。ちなみに、この作品でのミッキーマウスの声は、ウォルトディズニーが演じています。

 ウォルトディズニーといえば、ミッキーマウスを生み出した人、ディズニーを作ったとして知られる人ですね。ミッキーマウスを生み出した人いうのは間違ってはいないのですが、本当の生みの親はアニメーターのアブ・アイワークスという人のようです。ディズニーという会社の名前になったウォルトディズニーが有名になりすぎて、誤解する人が多いもの無理はないかと思いますが。ウォルトディズニーは1966年に65歳で亡くなっています。

 ディズニーランドでも11/28にミッキーマウスのバースデーイベントをやるみたいですよ。今はチケット購入がオンラインでの日付指定券か、抽選しかないので、行こうと思い立っていけないのが残念ですが。園内が混雑していないディズニーランドもこの先ないかもしれないので、貴重な体験をしてみたいですけどね。

ニュースでは将棋のルールについては一切触れないですよね。

 11/17は将棋の日だそうです。日本将棋連盟が1975年に制定しています。江戸時代、徳川吉宗が毎年旧暦11月17日を「お城将棋、および、お城碁(ご)の日」とし、お城将棋、お城碁を行っていたことに由来します。徳川家康が将棋好きだったようで、将軍様の前で将棋を指す「お城将棋」が公務であったとか。いかにも緊張しそうな公務ですが、勝ち負けで出世に違いとかがあったのでしょうか。将棋は江戸時代には遊ばれていたようですが、いつからあるのでしょう。

 将棋は、チェスなどと同じく、古代インドの「チャトランガ」が起源であると考えられています。「チャトランガ」はそれぞれ動きが決まった駒を盤面上で動かし、駒を取り合うボードゲームです。4人制と2人制のゲームがあるみたいです。戦いを模したゲームで駒はそれぞれ自分の兵力を表しています。将棋と同じく王を取った方が勝ちです。紀元前にはあったとされていますが、起源がいつ頃かは諸説あるようです。

 このチャトランガが日本にわたり将棋に、西洋にわたりチェスに、中国にわたりシャンチーになったと考えられています。将棋がいつごろ日本に伝わったのかは、いくつかの説がありますが、早いもので6世紀ごろと考えられています。古代インドからチャトランガが直接伝わった説もあれば、中国でシャンチーの形になってから伝わったとする説もあるようです。将棋の伝来に関しては、確定的な情報がなく、伝来時期が奈良時代の前後であるとほぼわかっている囲碁とは対照的です。囲碁盤が奈良時代正倉院の宝物殿に納められていたことを社会科で勉強したことを覚えていますか。囲碁の伝来が7~8世紀と考えると将棋の方が先に伝来した可能性もあるということでしょうか。

 将棋が日本で遊ばれるようになり、ルールの変遷はあったようですが、本将棋と呼ばれる現在のルールになったのが15~16世紀、室町時代と言われています。チェスにはとった駒を再使用するルールはありませんが、チャトランガから派生した世界の類似ゲームをみても再使用しない方が主流のようです。将棋は独自に発展したといえますね。

 将棋に競技人口は600万人いるらしいです。最盛期には2000万人近くいた時もあったようですので減ってはいますが、根強い人気があります。将棋館というのも昔は各地にあったようですが、いまは数を減らしています。

 初めてやろうとすると敷居が高く感じる人も多いでしょう。日本文化の一つで、今はメディアでもたびたびとりあげられますから、ルールくらいは覚えておくといいでしょう。「四間(しけん)飛車(びしゃ)」、「棒銀(ぼうぎん)」などというのは将棋の有名な攻め手の名前ですが、呼び名だけ知っていたら知ったかぶりできるかもしれません。

松ぼっくりって松の何?

 秋に公園に行くと松ぼっくりが落ちていたりします。松かさとも呼ばれます。ところで、松ぼっくりとは、松の何なのでしょうか。

 答えから言えば、松ぼっくりは、松の果実のようなものです。他の果実と同じように松の種がそこについています。「ようなもの」というのも、生物学的には、果実とは被子植物に形成される種子をその中に含む雄しべの子房が発達したものですので、裸子植物である松の松ぼっくりは正確には果実に含まれないようです。中に種を含む構造としてはリンゴやミカンと一緒です。

 松ぼっくりの種は鱗片(りんぺん)といわれる部分についています。開いたときにかさになっている部分にそれぞれ種子がついているそうです。よく見る松ぼっくりアカマツクロマツのものですが、その種子は風散布型といわれる種子を風に運ばせる方法で遠くに飛んでいくようになっています。たんぽぽなどと一緒ですね。

 風散布型の松ぼっくりは種子が成熟すると、かさが開き、鱗片が反り返ってすきまができます。「種子翼」といわれる羽根状のものについた種子は、松ぼっくりが地上におちる間に松ぼっくりから離れて、風に乗って飛んでいくそうです。そのため、地上におちた松ぼっくりには種がついていないことが多いですが、たまに残ってついているものもあるみたいなので探してみましょう。

 松の中には、リンゴ、ミカンなどと同じように動物に種子を食べさせることで遠くに運ぶ「動物散布型」という方法をとる種類もあります。ハイマツという種類がそうですね。日本では北海道などの寒いところや高山にしか分布していません。緑色の実をつける小さい松です。これらは種子が成熟してもかさが開くことはないそうです。

 リスが松ぼっくりをかじってエビフライみたいになったものをみたことがありますか。リスは、木の上のまだ柔らかい松ぼっくりのかさをかじって地上に落とします。その食べ残しがエビフライの見た目そのものなのです。リスは松ぼっくりを食べるのは夏から秋にかけてのようなので、秋の初めには森にエビフライが落ちているといいます。エビフライを作っているりす、一度はお目にかかりたいものです。

七五三の日

 11/15は七五三の日ですね。7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事です。神社・寺などで「七五三詣で」を行います。こういった古くからある慣習は、最近は年々簡略化されていくイメージがありますが、あるアンケートでは8割以上の親が七五三をやっているか、やる予定と回答していますね。その内容は参拝、写真撮影、家族との食事、子どもの着付けが多くなっています。意外とみなさん意識して七五三のお祝いをやっているのですね。自分の七五三については、まだ小さすぎて覚えていないだけでしょうか。こういう行事は、兄弟が多いほど下の子はやることが簡略化されていく家庭もあるかと思いますので、その影響がある方もいるかもしれません。

 そもそも、七五三は江戸幕府第5代将軍である徳川綱吉の長男の健康を祈って始まったとされる説が有力であるそうです。江戸時代からと考えると意外と新しいですね。江戸時代には武家、商人の間で行われましたが、明治時代には「七五三」という呼び名で庶民に広まり、大正時代以降に現在のような形ができあがったとされる説が有力です。

旧暦の15日はかつて鬼が出歩かない日に当たり、何事をするにも吉であるとされました。旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈るようになった、とのことです。現在では11月15日にこだわらずにその近辺で行うことも多いです。

3歳、5歳、7歳を節目とする理由は、関東では3歳で髪をそるのをやめ、5歳で男児が袴を身に着け、7歳で女児が大人と同じ帯を着けるためとされています。中国の影響により奇数が縁起が良いとされていたこともその理由であるそうです。もともとは、3歳で女児、5歳で男児、7歳で女児のお祝い事であったそうですが、現在では男女関係なくそれぞれの歳を祝うことも多いようですね。地域によってはお祝いの意味合いも違ったりしていて、「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」という考えは出雲地方のものです。

七五三といえば、子どもが千歳飴の袋を持って神社を歩いている姿が浮かびます。千歳飴という名称は、「千年」つまり「長い」「長生き」という良い意味があると共に、細く長くなっており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されています。七五三の記憶としてカラフルな飴だけを覚えている人も多いのではないでしょうか。

生活習慣には気を付けよう。

2021/11/14

 今日は世界糖尿病デーです。11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を糖尿病デーとして2006(平成18)年に国連が制定しました。全世界で世界で10秒に1人の命を奪うという糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進しています。シンボルマークは「ブルーサークル」です。2019年、世界の糖尿病人口は4億6,300万人に上っており、2045年には約7億人に達すると試算されています。中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2019年は1億6,300万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。我が国においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人に上り、早急な対策が迫られています。11月14日は国連及び主要国で様々なイベントが開催されます。

 日本でも、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が中心となって、各地で著明な建造物をブルーにライトアップして、街頭での啓発活動を実施しています。糖尿病の重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、医療機関や健診で糖尿病といわれたことのある人の中で、「治療を受けていない」人の割合は、特に男性の40~49歳の働き盛り世代で最も高く、約5割が未受診または治療中断という状況です。糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあることが、その要因と考えられています。

 早期発見、早期治療が有効な病気ですから、日頃の健康的な生活とともに健康診断で異常があれば専門医に受診することも必要ですね。

乾燥肌やけっこうヤバイ?

 いい皮ふの日です。日本臨床皮膚科医会が1989年に制定しました。「い(1)い(1)ひ(1)ふ(2)」の語呂合わせですね。乾燥する季節ですので、肌に気を遣う方も多いでしょうか。

 乾燥肌は秋から冬に症状が出やすいです。皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少して乾燥が生じます。ドライスキンとも呼ばれますが、進行して皮膚のひび割れや痒みがひどくなるとそれは皮脂欠乏症という病気です。症状が出やすい部分はひざ下やすねと言われています。太もも、腰、わき腹などにも症状が出ます。皮脂欠乏症は、皮膚が乾燥し、角質がはがれてかゆみを伴うことで始まります。角質とは、皮膚の表面である表皮の一番外側にある細胞のことです。皮脂に次ぐ皮膚のバリア機能で、水分を逃がさないようにしています。角質は、ターンオーバーと呼ばれる肌の代謝サイクルによって古なったものは剥がれ落ちて新しい角質に代わっていきますが、皮脂が少なくなり水分が不足すると、ターンオーバーが遅くなり、そのサイクルが崩れると言います。結果、さらに皮膚の水分が少なくなるという悪循環が起きているのですね。

 皮脂欠乏症がひどくなると、亀の甲羅のように皮膚がひび割れて赤くなりかゆみも強くなっていきます。さらに進行すると皮脂欠乏性湿疹という湿疹を伴い、夜中に目が覚めるようになると言います。

 症状の予防、または進行を止めるために保湿剤は有効です。自分の肌に合うものを早めに塗るといいでしょう。特にお風呂の後は、皮脂が流れ落ちて乾燥しやすいです。自分の肌の能力を過信せずに、できる対策しましょう。

 お肌のケアとして角質ケアなんて言葉もあり、悪いものとも思われがちですが、お肌の脂と同様に絶対に必要な機能なので、こすり過ぎたりしないように。体はこすらず、優しくあわで洗う方がいいみたいですよ?

紅葉の仕組み

 紅葉の見ごろを迎える時期です。もみじやイチョウが色づくと秋を感じられますが、紅葉から落葉までは2週間程度しかありません。変化を見逃すとあっという間に冬の景色になてしまいますので、紅葉を見たい場合はタイミングを逃さないようにしましょう。

 桜前線と同じように、紅葉前線と呼ばれるものは北から南下してきます。気温の低下が紅葉に関係しているからです。気温が下がると、樹木は冬が近づいていることを察知して冬支度を始めます。

冬は気温が低い、昼の時間が短い、太陽の光が弱いことから光合成が暖かい時期よりもうまく働かずに、生成できる養分が少なくなります。葉っぱの必要性が薄くなるので、光合成の装置などが分解されて葉に蓄えられた栄養が幹へと移動し植物によっては葉っぱが落ちる、という現象が起こっているそうです。「葉の老化」とよばれる場合もあります。この過程で、葉っぱの成分が変わるために、人間の目には赤に見えたり、黄色に見えたりします。

 普段、葉が緑色に見えるのはクロロフィルという物質が含まれるからです。紅葉のメカニズムでは、このクロロフィルが分解され幹へと移動します。葉が黄色くなる樹木、例えばイチョウでは、カロテノイドという物質が黄色く見える原因です。カロテノイドは緑色の状態でも葉っぱに含まれていますが、クロロフィルが分解されて幹に送られるとカロテノイドが残ります。カロテノイドの色素が目立って見えるようになることで、人間の目には黄色に見えるということです。

 赤くなる葉っぱ、例えばモミジでは、アントシアニンという物質が赤くなる原因です。モミジなどでは、クロロフィルが分解される一方でアントシアニンが作られます。クロロフィルが分解されると葉っぱの中ではアントシアニンが多くなり、赤く見えるようになります。

 やはり紅葉は山が赤くなるのが醍醐味です。葉が赤くなる樹木はモミジとカエデが代表ですが、実はどちらもカエデ科カエデ属で植物の分類上は同じであるそうです。呼び名の違いは、葉っぱの見た目です。葉っぱの切込みが深いものが「モミジ」、切込みが浅いものが「カエデ」と呼ばれます。イロハモミジ・ハウチカエデなどですね。イロハモミジは日本で最もよく見られるカエデ属の樹木で、一般にモミジと言えばイロハモミジをさすことが多いです。紅葉といえば、イチョウの黄色い葉っぱとセットでイロハモミジの赤い葉っぱをイメージするのではないでしょうか。

 紅葉前線は徐々に南下してきていて、今見ごろを迎えているのは、東北あたりのようです。紅葉狩りをしたい場合はタイミングを逃さないようにチェックです。