生活習慣には気を付けよう。

2021/11/14

 今日は世界糖尿病デーです。11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を糖尿病デーとして2006(平成18)年に国連が制定しました。全世界で世界で10秒に1人の命を奪うという糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進しています。シンボルマークは「ブルーサークル」です。2019年、世界の糖尿病人口は4億6,300万人に上っており、2045年には約7億人に達すると試算されています。中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2019年は1億6,300万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。我が国においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人に上り、早急な対策が迫られています。11月14日は国連及び主要国で様々なイベントが開催されます。

 日本でも、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が中心となって、各地で著明な建造物をブルーにライトアップして、街頭での啓発活動を実施しています。糖尿病の重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、医療機関や健診で糖尿病といわれたことのある人の中で、「治療を受けていない」人の割合は、特に男性の40~49歳の働き盛り世代で最も高く、約5割が未受診または治療中断という状況です。糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあることが、その要因と考えられています。

 早期発見、早期治療が有効な病気ですから、日頃の健康的な生活とともに健康診断で異常があれば専門医に受診することも必要ですね。