点字の日

 11月に入りました。冬と言ってもいいような気温になることもあり、だんだん衣類も厚手になってきますね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので注意です。空気の乾燥もあるので、火の元にも注意しましょう。

 さて、11/1は日本点字普及協会により制定された点字の日だそうです。1890年のこの日、日本語用の点字が正式に採用されたことを記念して2013年にできた記念日です。

 点字とは、指先の触覚により読み取る視覚障害者用の文字です。平面から盛り上がった部分(点)によって文字・数字を表現します。通常用いられる点字は横2×縦3の6つの点で表されたブライユ (Braille) 式点字が用いられ、考案者ルイ・ブライユの名前から、多くの国でブライユは「点字」をさす言葉として使われています。

 近年、バリアフリーユニバーサルデザインの一環として点字の併記が行われるようになっています。缶入りのビールなどのアルコール飲料の飲み口の横に、点字が書いてあることがありますが、「ビール」または「おさけ」と表記してあるそうです。そのほかでは、エレベーターのボタンの下に点字が書いてあることがあります。開くボタンの下には「シメ」、閉まるボタンの下には「シメ」と書いてあることが多いそうです。日本語の表記通りではなく、簡略化した文章で書いてあるのですね。

 点字と聞いて思い出すのが、駅のホームでみる点字ブロックです。正式には「視覚障害者誘導用ブロック」といい、身の不自由な方が足の裏や白(はく)杖(じょう)を頼りに進むことを助けます。黄色でできたブロックには、「線状ブロック」と「点状ブロック」の2種類があり、「線状ブロック」は移動の方向を、「点状ブロック」は危険な場所や目的地をそれぞれ表しています。駅のホームに設置された点字ブロックは特別なもので、線状と点状が組み合わさったものになっていて、点が線路側を、線がホーム内側を表し、線の突起があるほうが安全な方だとわかるようになっているそうです。無配慮な人が、点字ブロックの上に物を置いたり、駐車したりして、目の不自由な方がけがをされるケースもあるようなので、点字ブロックの上では立ち止まったり、物を置かないようにしましょう。ちなみにこの点字ブロックですが、日本人の発明だそうで、今や世界共通で使われているといって過言ではないほど世界中に広がりを見せているそうです。さらに、スピーカー内臓のブロックや、弱視者のためにLEDを埋め込んだ製品など、ユニバーサルデザイン製品としての進歩も進んでいます。

 点字は利用しないと気にしない方が多いと思いますが、さまざまなところにありますね。普段使用しない方でも、無自覚に利用に邪魔をしないようにその存在の認識していけるといいですね。11/1は点字の日についてでした。