日本はいつから日本?
最近皇族の方の話題がよく耳に入りますね。今日は日本の天皇について。
天皇は、日本国憲法に日本国および日本国民統合の象徴と規定されている地位、または個人です。現在、在位中の天皇は、徳仁(なるひと)天皇です。第126代天皇で、今上(きんじょう)徳仁(なるひと)とも呼びます。在位中の天皇を今上(きんじょう)天皇といいます。2019年5月1日に皇位を継承し、即位した5月1日から元号が令和に代わりました。退位された明仁(あきひと)天皇は上皇となりました。
昭和や明治に生きた天皇を昭和天皇、明治天皇と言いますが、退位された上皇を平成天皇とは言いません。これは崩御された後に使う呼び方だからです。崩御とは、天皇・皇后などなくなったときのみに使う尊敬語です。
天皇の初代は神武天皇。「日本書紀」によると、西暦でいう紀元前660年ごろ即位したと言われています。2700年近くがたっているということですね。ただし、その始まりは、神話のような、実際に存在したか定かではない存在のようです。初めて「天皇」という言葉を使ったのが第40代天皇の天武天皇でした。645年の大化の改新の後です。
その後、貴族の時代になっても、武士の時代になっても、天皇は存在し続けました。名目上では2700年間日本の統治者であったということのようです。第2次世界大戦の敗戦後、日本国憲法により、天皇は「国民統合の象徴」となりました。
現在では、王様でもなく、統治者でもなく象徴です。本当に存在するのかと思うくらい、普通に生きていれば接する機会もなく遠い存在ですが、日本に生きている以上その成り立ちくらいは知っておきたいですね。