SDGs。環境問題のことだけだと思ってました。

 SDGsという言葉をご存じですか。Sustainable Development Goals(サスティナブル ディビロップメント ゴール)の頭文字でSDGs。持続可能な開発目標と訳されます。17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標です。2015年の国連総会で向こう15年間の新たな行動計画として採択されました。

 SDGsの前には、MDGs(ミレニアム開発目標)と言うものがありました。SDGsの前身の世界的目標で、SDGsと同ように2000年から15年間で8つの目標、21の達成基準、60の指標が定められていました。その評価が2015年の国連でされていて、15年の取り組みの結果、世界全体で多くの成果がみられた方、国や地域によって目標の達成に差があること、国内においても地域や性別、年齢等による格差があり、MDGsの恩恵を受けられていない人々がいることが明らかになりました。そして、MDGsの達成できなかったことはSDGsの目標に含まれています。

 SDGsの基本方針は、「ミレニアム開発目標 (MDGs) を基にして、MDGsが達成できなかったものを実現することを目指す。」、「すべての人々の人権を実現し、ジェンダー平等と全ての女性と女児の能力強化を達成することを目指す。」、「統合され、不可分のもので、持続可能な開発の三側面、経済・社会・環境を調和させる。」、「人類及び地球に極めて重要な分野で、向こう15年間にわたり行動を促進する。」となっていますね。MDGsの継承、人権・ジェンダー平等、持続可能社会、その為の行動といったところでしょうか。

 SDGsの17の目標は、「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロ」、「すべての人に健康と福祉を」、「質の高い教育をみんなに」、「ジェンダー平等を実現しよう」、「安全な水とトイレを世界中に」、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「働きがいも経済成長も」、「産業と技術革新の基盤をつくろう」、「人や国の不平等をなくそう」、「住み続けられるまちづくりを」、「つくる責任 つかう責任」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさも守ろう」、「平和と公正をすべての人に」、「パートナーシップで目標を達成しよう」の17項目になっています。MDGsよりも目標数が増えた上に、目標の時点でより具体的に表現されるようになっているものもありますね。一般のひとに浸透しなければ意味のない目標もありますのでより分かりやすくなっていいのではないでしょうか。

 今が良ければそれでいいというのは違うと思いますので、未来の世代が住みやすい環境を少しでもつくりたいです。SDGsは国連で定められていますので、世界中の人が共有できます。すぐに世界中が同じ方向を向くことはむりかと思うので、まずは向きたい方向をしることですね。