デニムの日

 ご存じの通り、10/26はテン・ニ・ムのごろ合わせから「デニムの日」ですね。日頃からお世話になっているデニムですが、どうやってできているのか知りません。デニムをはいている以上その成り立ちと製造工程について知るべきでしょう。今日はデニムについて調べましょう。

 デニム生地とは、インディゴ染料で染めたタテ糸と、染色をしていない白い糸のヨコ糸を綾織(あやおり)した、綿を素材とする厚手の生地です。綾織りとは、タテ糸が2本もしく3本のヨコ糸の上を通過した後、1本のヨコ糸の下を通過することを繰り返して織られものです。織目が斜めに入っていく織り方です。デニム生地の厚さは、「オンス (OZ) 」という単位で表されます。オンス数が大きいほど生地が厚くなっていきますが、一般的にはあまり聞きませんね。一般的なジーンズには14オンス前後のデニムが使用されています。デニムの語源はフランス語にあるそうです。

 ジーンズのことをデニムと表現することがありますね。ジーンズとは、デニム生地や他の綿生地でできたカジュアルなズボンを指します。ジーンズのことをGパンと表現することもあります。日本独特の表現らしいのですが、そう呼ばれるようになった由来は諸説あるようです。アメリカ軍人(俗称をGIといった)がはいていたパンツでGパンとなった説、ジーンズを日本に紹介した人物が、ジーン (jean) のパンツの意味で「Jパン」と名づけようとしたが、元の発音に近い「Gパン」を代用したとする説、「ジーン生地のパンツ」を略して「ジーパン」となり、「ジー」に「G」を当てて「Gパン」となったとする説があります。

 ジーンズは最初、アメリカの鉱夫たちの作業着であったことを知っていますか。19世紀、ゴールドラッシュが巻き起こっていた北米の鉱山では、鉱夫のズボンがすぐに擦り切れてしまっていたらしく、それに目をつけた仕立て屋が、リーバイスから仕入れた生地で仕事用パンツを作ったところ評判になったといいます。これがジーンズの原型でした。リーバイスジーンズと言えば現在でも有名ですね。このジーンズの原型は、キャンパス生地という麻生地で出来ていました。1900年代に入り、素材がデニム生地へとかわっていき、1940年代には現在のジーンズとほぼ同様のデザインになりました。

 一年中はけるジーンズは重宝しています。「デニムの日」にあわせ、ジーンズのありがたみを再確認して、ジーンズにお礼を言いましょう。