2021/10/16

 10月16日は1793年にフランス革命がおこり、マリーアントワネットが処刑された日だそうです。今日は世界史について調べてみます。

 マリーアントワネットと言えば、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」の文言が有名ですね。これは、フランス革命前に民衆が貧困と食糧難に陥っているさなか、何もも知らずに宮廷で贅沢な暮らしをしていたマリーアントワネットを表す言葉と思われていますが、実際には本人が口にした言葉ではなかったことが判明しています。フランス語の原文を直訳すると、「彼らはブリオッシュを食べるように」と言うらしく、ブリオッシュとは、現代ではパンの一種の扱いですが、当時はバターと卵を使う贅沢なお菓子であったとのことです。「ケーキを食べればいいじゃない」は「お菓子を食べればいいじゃない」とも言い換えられていますね。

 この言葉自体は、哲学者のルソーの著書の中に出てくる身分の高い女性との一幕が発端とされています。「ではブリオシュを食べるがいい」といった女性が誰なのかはわからず、この会話自体もルソーの創作である可能性もあるといいます

マリーアントワネットは、若くして処刑され、宮廷以外のことは何も知らなかった悲劇のヒロインというイメージを持っていましたが、以外にもそうではないようです。彼女は、いかにも王妃らしい女性だったようで、国王が国を治める君主制であることは当然であるとし、それに対し民衆が異議を唱えるのを疎ましく思っていたそうです。何としてでも革命を潰して、元の君主制へ戻そうとしましたが、彼女に対するフランス国民の怒りは収まらず、民衆の蜂起によって処刑されてしまいました。

 マリーアントワネットが悲劇のヒロイン、というイメージはミュージカルや映画のイメージですね。ベルサイユのばらでは、毅然とした女性が運命から逃れられずに最後を迎えるといった人物像だった気がするので、そのイメージがあります。